自律神経が乱れると出る症状とは?

自律神経失調症

人は交感神経と副交感神経を司る自律神経により活動しています。しかし、この神経が乱れることで様々な症状があらわれます。

自律神経が乱れることで、どんな症状があらわれるのでしょうか。

今回は自律神経が乱れるとあらわれる心身の症状や、自律神経の乱れを防ぐためにどのようなことに気を付けて生活すればよいかをお伝えします。

自律神経の乱れは全身にあらわれる

自律神経はまさに全身の内臓や機能に関わっているものなので、症状があらわれるのもまた全身となります。

意外かもしれませんが、神経が乱れることで影響を受けるのは肉体的な部分だけでなく、精神的な部分も例外ではありません。

例えば原因不明の不安感に襲われたり、緊張がいつも以上に高まって上手くできず、仕事をミスしてしまうなどが挙げられます。

それに伴い吐き気を催したり、ワキや額に玉のように噴き出す汗をかくこともよくある症状です。

手足が冷たいのに手のひらや足の底に汗をかくのも、自律神経の乱れから出てくるものです。

全身の症状にはだるさがありますし、頭痛や肩こり動悸や不整脈といった心臓や血管にも影響が生じます。

悪化すると寝つきが悪くなったり、布団に入っても数時間で目が覚めてしまうといったことになります。

臓器の機能も乱れるので、胃腸に不調をきたして胃酸が出過ぎたり、腸の働きが悪くなって便秘、下痢になることもあります。

手足に痺れを覚えることも珍しくありませんが、胃の不快感や胸焼けを伴う神経性胃炎、腸の蠕動運動の異常による過敏性腸症候群にも関係しています。

自律神経が乱れると出る症状の例

自律神経が乱れると、次のような症状が起こります。

  • 原因不明の不安感
  • ワキや額に玉のように噴き出す汗をかく
  • 吐き気
  • 手足が冷たいのに手のひらや足の底に汗をかく
  • だるさ、頭痛や肩こり
  • 動悸や不整脈
  • 寝つきが悪い、すぐ目が覚める
  • 便秘・下痢
  • 胃の不快感・胸やけ

自律神経の乱れのサインに気づこう

呼吸が浅くなったらストレスのサイン

呼吸が浅く息苦しさを覚えるようになったら、ストレスにさらされることで自律神経の乱れが生じていないかを疑い、疑いがある場合は早く対処するのがベストです。

原因はいくつかありますが、1つはストレスで神経をすりへらすことです。神経がストレスに耐えきれなくなって発症に至ります。

神経が乱れるのはストレスが問題なので、ストレスを感じたらリラックスできるように、意識して楽に過ごせる生活を心掛けるべきです。

例えば、仕事のミスなどで叱られてしまい落ち込んだりすることがあります。

その場合は、信頼できる人に話を聞いてもらうのが良いでしょう。

愚痴を吐き出すだけでも違いますし、いずれにしても溜め込むよりは吐き出してスッキリさせた方が良いのは確かです。

言われたことがいつまでも気になってしまったり、思い出す度に落ち込んでしまうのであれば、一切のことが忘れられる気分転換をおすすめします。

1週間くらいの予定で計画を立てて旅行をしたり、誰にも邪魔されない場所で趣味に打ち込むのも良いですよ。

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ストレス対策には人間関係も大切

会社や学校以外で人間関係を作っておくと、いざという時に逃げ場があるのでストレスに蝕まれずに済みます。

しかし、仕事が趣味だったり、学校外だと家族以外の人付き合いに乏しい、そういう人はストレスに神経がやられてしまいやすいです。

自律神経はとても繊細ですが、ダメージを受けても気がつきにくく、身体症状があらわれて初めて気がつくケースも珍しくないです。

いつもと違う体の痛みや変化に違和感を覚えたら、自律神経を疑って原因を究明したり対処する必要があります。

まずは生活習慣を整えよう

ストレスに大敵なのは乱れた生活習慣で、栄養バランスが偏った食事や不規則な時間の生活、短い睡眠時間が特に問題となります。

栄養はサプリ頼りではなく、基本は食事からバランス良く摂るように心掛けたいものです。

ストレス発散の定番の手段として暴飲暴食があげられますが、胃腸に負担を掛けたり、食べ過ぎることによって罪悪感を覚えることがあるので注意しましょう。

生活習慣の乱れを防ぐために、生活サイクルはなるべく一定にすること、就寝や起床時間を決めて毎日同じルーティンで日常生活を送ることが大切です。

睡眠時間は人によって最適な長さが異なります。

しかし、日中に寝不足を感じる場合は睡眠が不足している可能性があるので気をつけたいところです。

リラックスのために、バスタイムを有効利用

それから、お休み前にお風呂に入って体を温めると、布団に入ってから少しずつ体温が低下するので、寝つきが良くなります。

血行の改善そのものも、症状の緩和に役立ちますし、気分転換ができてリラックスになるのでおすすめです。

好みのアロマを楽しむのも良いですし、音楽を掛けたり読書をして過ごすのもありでしょう。

ただ、長風呂は却って体の負担になりますから、水分補給をしながら長くても30分くらいで切り上げたいものです。

体の声に耳をかたむけよう

本当に嫌なことを無理に続けたり、発散せずに溜め込む一方で我慢をすると、体が耐えられなくなり神経に乱れが出てきます。

この神経の乱れが全身の不調に結びつきますから、軽視せずに早めに医療機関を受診したり、診断を受けて治療を始めるのが正解です。

風邪でもないのに熱が出たり、トイレが近くなり水分補給が怖くなる人もいます。

男性の場合はいわゆるEDになることもありますから、男性としての自信を失わない為にも、ストレスは適度に発散した方が良いです。

気になる症状がある人は早めの受診を

睡眠時無呼吸やいびきの増加といった症状も存在するので、家族やパートナーがこうした変化に気がついたら、悪化する前に医療機関の受診をおすすめします。

軽い場合は様子を見たり、生活習慣の見直しで対処することもできますが、悪化すると長引きますし医療の力を借りた方が良いケースも出てきます。

会社や学校生活が送れなくなるほど悪化すると大変ですから、早め早めの受診が望ましいです。

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