「整体は不妊症に効果なし?」
「整体で不妊症の根本的な原因にアプローチできるって聞いたけど本当かな?」
妊娠を望まれている方の中には、こんな疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
本ブログでは、
- 不妊症の原因ってどんなものがあるの
- 整体は不妊症の原因にどんなアプローチをするの?
- 不妊症に整体は効果なし?
といった疑問を解消していきます。
なかなか授からなくて悩んでいるけど、できるだけ病院や薬を使わずに妊娠したいと思われている方は、ぜひ最後までお読みくださいね。
不妊症とは
まず初めに、不妊症とはそもそも何かを解説します。
日本生殖医学会によると、不妊症は次のように定義されています。
「不妊症」とは、なんらかの治療をしないと、それ以降自然に妊娠する可能性がほとんどない状態をいいます。特に病気のない健康な男女が妊娠を希望し、避妊をせず夫婦生活(セックス)を営むと一定期間内に大多数の方が妊娠します。しかし一定期間を過ぎても妊娠しない場合、その後いくらタイミングを取っても自然に妊娠する可能性は低くなるため、不妊症と診断することが出来ます。
一般社団法人日本生殖医学会http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa02.html より
なお、どのくらいの期間妊娠しなかったら不妊症と考えられるのかということについては複数の定義があります。
日本産科婦人科学会では「その期間については1年から3年までの諸説あり、2年というのが一般的でしたが、1年に短縮」としています(平成27年8月29日日本産科婦人科学会理事会決定)。
また、WHOは2009年から不妊症を「1年以上の不妊期間を持つもの」として定義しています。
日本でも女性の結婚年齢が高くなってきていることから、妊娠しない期間が1年未満であっても、早期に検査と治療を開始したほうがよいという考えが一般化している傾向にあります。
不妊症の原因ってどんなものがあるの
不妊症には女性の不妊症と、男性の不妊症がありますが、
本ブログでは、女性の不妊症の原因について特に詳しく説明します。
女性の不妊症の原因
女性の不妊症の原因には次のようなものがあります。
排卵
高プロラクチン血症や、ストレスや急激なダイエットなどによる月経不順などで排卵障害が起こり、それが不妊症の原因になります。また、20代30代にもかかわらず卵巣機能が低下し、無排卵に陥る早発卵巣不全も不妊症の原因になります。
卵管
例えば性器クラミジア感染症や卵管の閉塞、卵管周囲の癒着は、卵管に卵子が取り込まれにくくなるために不妊症の原因になります。
子宮
子宮筋腫、中でも子宮の内側へ隆起する粘膜下筋腫は子宮内膜への着床障害による不妊症の原因になります。
そのほかにも子宮内膜ポリープや、子宮形態異常も原因の一つになります。
頸管
子宮頸部の手術、子宮頸部の炎症などにより、頸管粘液量(おりものの量)が少なくなった場合、精子が子宮内へ貫通しにくくなり、不妊症になります。
免疫
何らかの免疫異常で抗精子抗体(精子を障害する抗体)、特に精子不動化抗体(精子の運動を止めてしまう抗体)が産生されてしまう女性は、この抗体が、精子が卵子と結合することを妨害してしまい不妊症になることがあります。
明らかな不妊の原因が見つからない
不妊症の検査をしても、どこにも明らかな不妊の原因が見つからない場合があります。
この場合は、本当に原因がないのではなく、検査で見つからない原因が潜んでいることもあります。
整体の不妊症へのアプローチ
病院では、先ほど述べたような様々な原因に対して対処療法が用いられます。
それに対して、整体院では根本的な体質や骨盤の歪みにアプローチします。
とくに、病院に行っても明らかな原因が見つからなかったという方や、体外受精や人工授精で思うような結果が出ない方は、ご自身の体質や体の歪みにも目を向けてみてください。
整体院の不妊原因へのアプローチ
- 体質の改善
- 骨盤の歪みの改善
根本的な体質の改善
体質とはどのようなものでしょうか。それは、自律神経の乱れやストレスの感じ方とも言い換えることができるでしょう。
ストレスと不妊の関係
ストレスと不妊はどのような関係があるのでしょうか。
人間はストレスを感じると、ストレス耐性を増強するホルモン分泌が盛んになります。例えば、プロラクチンやコルチゾールなどです。これが、女性ホルモンの分泌を阻害し、妊娠しにくい状態にしてしまうことがあります。
プロラクチン
プロラクチンは、ストレス耐性作用があり、乳汁分泌作用があります。妊娠中や授乳中に分泌が盛んになりますが、排卵抑制の作用を持つために排卵が止まったり、生理が止まったりして妊娠確率を下げてしまいます。
コルチゾール
コルチゾールはストレスを感じると、身を守るために防御反応に作用するホルモンです。心拍数を上げたり体を緊張状態にします。しかし、女性ホルモンの分泌を低下させる作用があるため、無排卵や生理不順の原因になってしまいます。
骨盤の歪みによる子宮への悪影響
骨盤が歪むと、子宮にどんな影響があるのか具体的に見ていきましょう。
まず、動脈の血流が悪くなり、子宮・卵巣・大腸や膀胱が冷えます。
すると、内臓の冷えに伴って次のような悪影響が起こってしまいます。
- 卵胞の発育不良・質の低下
- 子宮内膜の発育不良
- 着床した受精卵への血流不足(流産の原因になる)
また、骨盤が歪むと仙骨子宮靭帯という子宮を正しい位置に保っている靭帯もねじれてしまいます。
それに伴って子宮自体がねじれて、受精卵が着床しにくくなったり、卵管もねじれたりします。
妊娠を希望されているならば、日ごろから骨盤を整えて内臓の血流をよくするようにケアしておきましょう。
整体院の不妊治療とは
ストレスや自律神経の乱れ、また骨盤の歪みが不妊症の原因と密接に関係していることは先ほど述べたとおりです。
産婦人科の対処療法に対して、整体院では、不妊症の原因となるストレスや自律神経に対して、筋肉の緊張をほぐし、骨盤や背骨の歪みを整えながら全身を治療していきます。
さらに、整体院では自律神経・内臓・リンパ・血流だけではなく、ストレスや感情といった目に見えない原因に対するケアも行うことができるのです。
不妊症に整体は効果なし?
では、整体院での施術は確実に不妊症を改善できるのでしょうか?
結論から言うと、整体が不妊症に確実に効果があるという明確なエビデンスはありません。また、整体の施術を受けたあとの効果の感じ方にも個人差があります。
しかし、先ほども述べたように、不妊症の一因である「ストレス」「内臓の血流が悪い」「骨盤の歪み」といった西洋医学では手の届かないところにアプローチすることができます。
病院で不妊治療をしているけど、思ったような結果が出ていないという人は、別のところに原因があるかもしれません。
整体で根本的に体質を改善することによって、ストレスによる排卵障害や冷えを改善したり、自律神経や骨盤を整えて血流を良くしたりすることができ、妊娠力を高めていくことができるのです。