肩こりと同時に感じるゴリゴリとした「しこり」を潰すのは逆効果?

肩こり・首こり

「肩こりのセルフマッサージをしているときに、一部分だけ異様に硬く感じ場所がある」

「肩を揉んでいると硬い場所があるためゴリゴリと押さえてしまう」

このような経験をされた方は少なくないでしょう。

このように一部分だけ硬くなっている箇所を「しこり」と呼ぶことがありますが、しこりの原因や種類を知らずに、ゴリゴリと潰すようにセルフマッサージを行うのは症状悪化のリスクを招いてしまうため絶対に辞めましょう。

本ページでは、肩こりでお悩みの方へ向けて、肩こりと同時に感じるゴリゴリとしたしこりの正体と対処方法をくわしく解説していきます。

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肩こりと同時に感じるゴリゴリとした「しこり」を潰すのはNG

しこりを一度感じると、気がついたらしこりの部分を潰すようにおさえてしまうものです。
おそらく、このページを見ながらでも、しこりを触っている方もいるのではないでしょうか。
そんな方は、まず一旦手を止めましょう。無意識のうちに、しこりをゴリゴリと潰してしまうと、かえって肩こりが悪化してしまう可能性があります。

では、みなさんが感じている「しこり」の正体とは何なのでしょう?
以下でくわしく解説していきます。

肩こりと同時に感じるゴリゴリとした「しこり」の正体

肩こりと同時に感じるゴリゴリとしたしこりの正体はひとつではありません。
以下で考えられるしこりの正体をご紹介していきますので、ご自身と照らし合わせながらご覧ください。

筋肉の硬結

肩こりはおもに「僧帽筋」と呼ばれる首から肩にかけて存在する筋肉の血流が悪くなり硬くなることで発症します。
触ると他の部位より硬くゴリゴリとした感じがするため「しこり」のように感じることがあるかもしれません。

脂肪腫

肩に明らかな隆起(ふくらみ)がみられる場合は脂肪種の可能性が高いです。
脂肪腫とは、その名前のとおり皮ふの下にできる脂肪細胞の塊のこと。基本的には良性の腫瘍のため病気などの心配はありません。
ただし、脂肪腫があると筋肉のバランスや負担が大きくなることで肩こりのリスクは高まります。

ガングリオン

ガングリオンとは、ゼリー状の粘液物質がたまってできるしこりのことです。
おもに、関節付近にできる特徴を持っており、手指の発症が代表的ですが、肩関節のまわりにできることもあります。
ガングリオン自体は良性の腫瘍のため、放置していても問題はありませんが、ガングリオンができることで神経を圧迫したり、関節や筋肉の動きが悪くなることで肩こりをはじめとした不調を発症することがあります。

粉瘤(ふんりゅう)

粉瘤とは、皮膚の下に嚢胞とよばれる袋ができ、その袋のなかに老廃物が溜まりできるしこりのことです。
脂肪腫やガングリオンとは違い、本来は流れるべき老廃物が留まり続けることで巨大化や悪臭化してしまうため、粉瘤自体が肩こりをはじめとした痛みの原因となります。
体のどこにもできる可能性があるため、肩や首にできることも珍しくはありません。

肩こりと同時に感じるゴリゴリとした「しこり」を潰すのがダメな理由

肩こりと同時に感じるゴリゴリとしたしこりの正体をご紹介しましたが、いずれの正体であってもゴリゴリと潰すようにおさえることは辞めましょう。
ゴリゴリとしたしこりがあると、潰すようにおさえると、しこりがほぐれて症状は改善すると思ってしまいがちですが、そんなことはありません。

潰すようにおさえると、かえって炎症が強くなりしこりが大きくなったり、肩こりや痛みがひどくなったりしてしまいます。
とくに、潰すようにおさえると痛みを感じるしこりの場合は専門の医療機関でくわしい検査を受けるようにしましょう。

肩こりとゴリゴリとした「しこり」を潰す前にして欲しい対処法

肩こりも、ゴリゴリとしたしこりも潰すように押さえたくなる気持ちはわかります。
しかし、逆効果になるリスクは先述したとおりです。
もし、肩こりや、ゴリゴリとしたしこりを潰すように押さえたくなった場合は、以下の対処法をお試しください。

アイシング

肩こりや、ゴリゴリとしたしこりに対してアイシングは効果的です。
とくに、炎症を起こしているしこりに対しては、炎症を抑えてくれる効果が期待できます。
アイシングを行うときの注意点は2つ。

  • 体全体が冷えてしまわないように暖かい部屋で行うこと
  • 凍傷を防ぐためにできるかぎり保冷剤ではなく氷水で行うこと

です。
実施時間およそ20~30分ほどで、はじめは冷たく感じますが慣れてくると心地よくなり痛みや凝りの症状緩和が実感できます。

入浴

アイシングと正反対のように感じる入浴ですが、血流を促進させるという点ではアイシングも入浴も同じです。
また、入浴にはリラックス効果を高めて副交感神経を優位に働かせてくれる効果が期待できるため、寝つきがよくなり筋肉や関節をしっかりと休ませることができます。

入浴の注意点はひとつ。
遅くとも就寝時間の2~3時間前に入浴を済ませておきましょう。
人間の体は、就寝時間とともに深部体温が下がっていきます。そのため、就寝直前に入浴をしてしまうと深部体温が上がってしまい質の高い睡眠がとれなくなってしまうためご注意ください。

ストレッチ

ストレッチは関節の動きをスムーズにして筋肉を適度にほぐす効果が期待できます。
肩こりの場合、僧帽筋と呼ばれる筋肉の血流が悪くなっていることが多いため、適度なストレッチは肩こり予防・改善につながります。
ストレッチを行うときの注意点は1つ。
過度に伸ばし過ぎず、少し物足りなさを感じる程度のストレッチを心掛けましょう。
過度なストレッチは筋肉に負担を掛けてしまい症状悪化のリスクを伴うためご注意ください。

医療機関の受診

肩こりを伴うゴリゴリとしたしこりを改善したい場合、どうしても自分ひとりの力ではどうすることもできない場合があります。
とくに、ガングリオンや粉瘤によるしこりを改善したい場合は、医療機関でしこりを取り除いてもらう他ありません。
手術方法はいくつかありますが、代表的なものは皮膚をメスで切開する「切開法」や、丸い筒状のメスでくり抜くように小さな穴を開ける「くり抜き法」があります。

整体院で肩こりやゴリゴリとしたしこりは改善できる?

結論から申し上げます。

整体院で、肩こりを改善することは十分にできますが、ゴリゴリとしたしこりの改善は、ものによります。

先述したように、しこりの正体は様々で、ガングリオンや粉瘤などの場合は医療機関による手術を受けなければ、しこり自体は取れません。

ただし、肩こりによる筋肉の硬結や腫れによるしこりの場合は、肩こりを改善することで取れる場合もあります。
また、ガングリオンや粉瘤でも、大きさは種類によっては無理に手術で取り除く必要がないものも多くあります。
そのような場合は、肩こりの改善により普段通り何の影響もない生活を送ることが可能なため、まずは肩こりの改善に努めることが大切です。

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まとめ

肩こりと同時に感じるゴリゴリとした「しこり」についてお伝えさせていただきました。
まずは、ご自身のしこりが何のしこりなのかを知ることが大切ですが、何のしこりでもあっても潰すように押さえることは得策ではありません。
しこりに関しては、ご自身では判断がつかない場合がほとんどのため、気になる方はお近くの医療機関への相談をおすすめします。

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