横向きに寝ると顎関節症になる!?|正しい寝方&注意点を徹底解説

セルフケア

「横向きに寝ると顎関節症になりやすい」

顎関節症にお悩みの人であれば、一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。

たしかに、横向きに寝ると顎関節に負担が掛かりやすいということは、何となくイメージがつきます。

しかし、本当に横向きに寝ることが顎関節症の原因になるのかはっきり分からないまま過ごしてきた人は、ぜひ最後まで本ページをご覧ください。

本ページでは、横向きに寝ると顎関節症になりやすいのか?

また、顎関節症の人にとっての正しい寝方や注意点をくわしく解説していきます。

「横向きに寝ると顎関節症になりやすい」って本当?

まずは結論から申し上げます。

「横向きに寝ると顎関節症になりやすい」は本当です。

とくに、片方ばかりの横向き寝が多い人は顎関節症になりやすい傾向にあります。

ではなぜ、横向きに寝ると顎関節症になりやすいのでしょうか?

横向きに寝ると顎関節症になりやすい理由

横向きに寝ると顎関節になりやすい理由は以下のとおりです。

  • 顎関節に負担が掛かる
  • 顎関節がずれる
  • 睡眠の質が下がる

では、上記の理由と顎関節症との関りを、ひとつずつくわしく解説していきます。

顎関節に負担が掛かる

横向きに寝ると、ちょうど顎関節の位置が下になり頭や顔の重みがのし掛かります。

とくに、普段から横向きでしか眠れない人や、片側の横向き寝でしか眠らない人などは、長時間顎関節に負担が掛かる状況となるため、顎関節症が発症しやすいです。

顎関節がずれる

横向きで寝たときに、重みがのし掛かった顎関節は次第にずれていくことがあります。

実際に、顎関節が完全にずれている(完全脱臼)わけではありませんが、何となく顎関節がうまくはまっていない(不全脱臼)ずれを感じる人も少なくありません。

睡眠の質が下がる

横向きでしか眠れないと、寝返りをうつことができず睡眠の質が低下しやすくなります。

睡眠の質の低下は、心身のストレスの蓄積や、疲労の蓄積につながりやすくストレス性の顎関節症の発症リスクを高めてしまうため注意が必要です。

横向きに寝る以外の顎関節症のリスク要因

横向きに寝る以外にも顎関節症のリスク要因はたくさん存在します。

ここでは、とくに注意して欲しい代表的なリスク要因をご紹介していきますので、ご自身にあてはまるものがないかチェックしてみてください。

  • 頬杖をつく
  • デスクワークが多い
  • 脚を組む
  • 歯に問題を抱えている
  • ストレスがたまっている

では、なぜ上記の内容が顎関節症のリスク要因になるかを解説していきます。

頬杖をつく

頬杖をつくことが顎関節症のリスク要因になる理由は、横向きに寝ることと同様で、顎関節症に直接負担が掛かるためです。

とくに、片方ばかりに頬杖をついている人は、顎関節に相当な負担が蓄積されている可能性があるため発症リスクが高くなります。

デスクワークが多い

長時間のデスクワークは、頭が前に出てしまい前かがみの姿勢になりやすいことが特徴です。前かがみの姿勢は首や頭、さらには顎関節周囲の筋肉にも負担が掛かることで顎関節症の発症リスクが高まります。

また、モニターの位置やデスク&チェアの位置が合っていない場合も同様です。

脚をくむ

脚をくむと体のバランスが乱れやすく、骨盤をはじめとした体の歪みにつながります。

姿勢の崩れが顎関節症のリスク要因となることは上記の「デスクワークが多い」でお伝えさせていただいたとおりです。

一見、顎関節とは何の関係もなさそうな脚くみでも、体のバランスを崩して顎関節症を発症させるリスクは十分にあります。

歯に問題を抱えている

虫歯、知覚過敏、歯並びなど。

歯に何らかの問題を抱えている場合の食事は、どうしても片側だけの咀嚼になりやすい傾向があります。

片側だけの咀嚼は、咬筋と呼ばれる咀嚼時に使用される筋肉に負担を掛け、顎関節症の発症を高めてしまいます。

ストレスがたまっている

ストレスがたまると睡眠の質が低下しやすくなり、歯ぎしりや食いしばりの原因にもなります。

睡眠中の歯ぎしりや食いしばりは、顎関節に大きな負担を掛けてしまうため、顎関節症のリスク要因の代表です。

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顎関節症に対する正しい寝方

横向きに寝ることが顎関節症のリスク要因であることは何となくご理解いただけたかと思います。

では、顎関節症を予防&改善するための正しい寝方はどのようなものなのか?

現在、顎関節症でお悩みの人は以下の寝方を今日から実践してみてください。

仰向けで寝る

寝ているときの理想は、適度に寝返りをうちながら仰向けと横向きをくり返すことです。

「仰向けで寝ることができない」「寝返りをうたない体質」などをおっしゃる人がいますが、本来は仰向けで寝ることはできるはずですし、寝返りをうたない体質なんてありません。

仰向けで眠れない・寝返りをうてない原因は、体のバランスが悪いことが考えられます。

日常生活の姿勢や体の使い方に気を付けて、それでも体のバランスが改善されない場合は整体院など専門家の力を借りましょう。

規則正しく寝る

寝る時間が毎日バラバラ、昼夜逆転の生活など不規則な睡眠生活は確実に睡眠の質を低下させ顎関節症のリスク要因となります。

理想は毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きること。難しい場合は、平日と休日の起床時間の差が出ないように意識してみましょう。

寝つきが悪い人は、就寝前に深部体温がうまく下がっていない場合があります。おすすめの改善方法は、就寝の3~4時間前に入浴を済ませ深部体温が効率よく下がるようにすること。反対に、就寝直前に入浴や運動をしてしまうと深部体温が上がってしまい睡眠の質が下がるためご注意ください。

自分に合った枕&マットレスを選ぶ

合わない枕やマットレスの使用は睡眠の質の低下に直結します。

枕は、寝返りをうつことを想定してサイズの大きなものや、通気性の良いものがおすすめです。

マットレスは、寝返りのうちやすさを重視した反発力が高いものをおすすめします。

枕やマットレス選びで失敗するケースは、その場の寝心地を重視してしまうこと。

もちろん、寝心地は大切ですが、寝心地が良い枕やマットレスが必ずしも「顎関節症のリスクを抑えるもの」とはかぎりません。

もし、これから枕やマットレスの買い替えをご検討の場合は、先述のおすすめポイントを重視してみてください。

マットレス選びのポイント

  • サイズは大きめにする
  • 通気性が良いものにする
  • 反発力が高いものにする

寝方以外に顎関節症を予防&改善する方法

寝方以外に顎関節症を予防&改善する方法は以下のとおりです。

  • ストレスの解消
  • マウスピース
  • 歯列矯正
  • 生活習慣の改善

顎関節症にはさまざまなタイプがあり、まずは自身がどのタイプの顎関節症であるのかを認識することが大切です。

そのうえで、然るべき対策をとれば顎関節症を予防&改善することは十分にできます。

ただし、ひとりの力で顎関節症を予防&改善することは難易度が高いため、まずはお気軽に専門施設へ相談してみましょう。

整体院でも顎関節症の予防&改善ができます

専門施設へ行っても思うように改善しない顎関節症は、整体院で対応できる場合があります。

整体院では、顎関節にとらわれない全身のバランスをチェックして整える施設が多いことが特長です。

顎関節症は、体の歪みやバランスの崩れがリスク要因となる場合もあるため、そのような顎関節症に対して整体院で行う施術が有効に働く場合もあります。

【整体で顎関節症を改善してみませんか】

まとめ

「横向きに寝ると顎関節症になりやすい!?」についてお伝えさせていただきました。

顎関節症の予防&改善には、寝方をはじめとした日常生活の過ごし方が大きく関与します。

改善できる部分は、今日からでも確実に改善することで、1日でも早い顎関節症の改善につながるため、ぜひ実践してみてください。

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