成長期スポーツ障害の代表疾患であるオスグッド(オスグッド・シュラッター病)。
病院などでは、痛みがなくなるまで安静にするように言われることが一般的です。
しかし、成長期に身体を動かすことは、身体の発達や運動能力の向上をするうえで、とても重要です。
大切な時期に身体を動かせないのは、とても辛いですよね。
「オスグッドの痛みを和らげたい。」
「スポーツも継続しながら治す方法が知りたい。」
やさしい整体院では、そのような大切な時期だからこそ、スポーツを続けながらオスグッドを改善できるように、治療法をお伝えします。
諦めずに、この記事で紹介する内容を参考にしてオスグッドを改善してみてくださいね!
オスグッドは成長痛とは違うの?
オスグッドと成長痛の大きな違いは、発症時期と痛むタイミングです。
成長痛は、4~6才頃に起こりやすく、痛む部位が定まっていないことが特徴です。
オスグッドは、スポーツを頑張っている10~15才頃に起こりやすく、膝のお皿の下あたりに痛みがあることが特徴です。
また、オスグッドは運動時や膝の曲げ伸ばしで痛みがでるのに対して、成長痛は夕方から夜に痛むことが多く、一日中痛みがあることはほとんどありません。
オスグッドの傾向がみられる場合は放置せず、一度近くの医療機関で診てもらうようにしましょう。
成長痛の特徴
- 4~6才頃に起こりやすい
- 痛む部位が定まっていないことが特徴
- 夕方から夜に痛む
- 一日中痛みがあることはほとんどない
オスグッドの特徴
- 10~15才頃(スポーツを頑張っている人)に起こりやすい
- 膝のお皿の下あたりに痛みがあることが特徴
- 運動時や膝の曲げ伸ばしで痛みがでる
オスグッドを放置するとどうなるの?
オスグッドが発症し、痛みをともなう時に無理やり膝を使うと、骨や周辺組織を傷つけてしまい、最悪の場合、手術が必要になることもあります。
また、オスグッドは症状が重くなるほど、治療期間が長くなるため、早めに対処することが重要です。
オスグッドの治療期間はどのくらい?
オスグッドの治療期間は、状態によって変わってきます。
やさしい整体院で伝えている治療期間は、大きく分けて3パターンです。
軽症【治療期間:数日~1ヶ月】
下記のような症状であれば、軽症といえます。
- 屈伸が容易にでき、お尻と踵がかなり近づく
- 特定の動作をしたときに、少し痛みがある
中症【治療期間:1ヶ月~3ヵ月】
下記のような症状であれば、中症といえます。
- 90度以上、膝を曲げることができない
- 階段の上り下りで痛い
重症【治療期間:3ヵ月~】
下記のような症状の場合、重症です。
- 赤く膨れ上がり、熱を持つ
- 歩くだけで痛む
- ほとんど膝を曲げることができない
オスグッドは改善される!当院の施術法を徹底解説!
一般的には、下記のような悪化しないための治療が推奨されています。
患部を冷やして悪化を防止する
安静にして患部を休める
これらは、正しい対処法のひとつではありますが、膝の痛みがなくなるまで安静を求められるため、基本的にスポーツなどの練習は休まなければいけません。
スポーツを頑張っておられるみなさんは「早くオスグッドを治したい、でもできるだけ練習を休みたくない!」と思われることでしょう。
ここでは、当院に通うオスグッドの患者さんに実際にお伝えしている、セルフケアやストレッチを詳しくご紹介します。
スポーツの練習を継続しながら、早くオスグッドを治したい場合には、当院の方法をぜひ試してみてください。
【やさしい整体院 オスグッド(成長痛)を改善するための施術内容は】
オスグッドを改善するためのセルフケア
やさしい整体院では、オスグッドを改善するための生活習慣(セルフケア)として以下の内容をお伝えしています。
- 水分を一日に1L以上は必ず飲む
- お風呂に10分以上つかる
- スマホを寝転んで使用しない ※首の骨が歪むと体全体のバランスが変わり、膝に影響が出る
- 自転車に乗る回数を減らす
- 睡眠不足に注意する
- 練習後のストレッチ
- 不必要にジャンプしない
- 休めるときは練習を休む
次に、当院でおすすめしているオスグッド改善ストレッチを実践して、状態を改善していきましょう!
当院推奨のオスグッド改善ストレッチ
オスグッドの改善におすすめのストレッチは以下のとおりです。
- 30分の正座で大腿四頭筋を伸ばす
- 膝のお皿を動かして膝周辺の組織をストレッチ
- ロッキングで膝の痛みを緩和
それぞれ詳しく説明しますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
1日30分の正座で大腿四頭筋を伸ばす
オスグッドの治療では、原因である大腿四頭筋のストレッチがとても大切です。
正座をすることで、大腿四頭筋のストレッチに繋がります。
膝が痛くて正座ができないという場合は、以下の方法を試してみて下さい。
- お尻と太ももの間に、座布団を数枚挟んで正座する
- 床に手をついて、体重を支えながら正座する
- 柔らかい布団の上や、ソファーのうえで正座する
これらの方法でも、正座ができない場合は、症状が進行している可能性があるため、整体院などで施術を受けるようにしましょう。
膝のお皿を動かして膝周辺の組織をストレッチ
当院で実際に行っている、膝の周辺組織を調整する方法を紹介します。
これから紹介する内容は、必ず大腿四頭筋を伸ばした後に行ってください。
まずは、お皿(膝蓋骨)を手で持って、すこし痛いか、痛くない範囲で動かしていきます。
- 右にずらして15秒
- 上にずらして15秒
- 左にずらして15秒
- 下にずらして15秒
この手順で3セット行ってみましょう。
ロッキングで膝の痛みを緩和する
最後に、手で痛いところを抑えて痛みを緩和しましょう。
- 片膝を立てて床に座る
- 両手を組み、オスグッドの痛いところを強めに挟み込む
- 1分間挟んで、10秒休憩を3回繰り返す
紹介したストレッチを毎日繰り返すことで、オスグッドの改善に繋がります。ぜひ実践してみてくださいね!
オスグッドの再発を予防するためには?
オスグッドの再発を予防するためには、以下の2つを意識するようにしましょう。
・上で紹介した生活習慣・セルフケアを継続する
・痛みが消えてもストレッチをつづける
痛みが解消されると、多くのひとは元の生活に戻ってしまい、オスグッドを再発させてしまいます。
再発を予防するために、しっかりとセルフケアとストレッチを継続して体質を改善してくださいね!