「頭痛を今すぐに和らげたい!」「頭痛を解消するには、冷やすべき?温めるべき?」
頭痛のときに温めたらいいのか、冷やしたらいいのか迷ったことはありませんか?
判断するには、まずあなたの頭痛のタイプを知ることが重要です!
頭痛のタイプを知って、適切な対処法を実践して、頭痛にアプローチしてみましょう!
また、中には脳の異常など命に関わる頭痛もあり、種類によって予防法や治療法も大きく異なります。
頭痛の状態を自分で判断するのではなく、まずは医療機関を受診して、その後のセルフケアとして対処法や予防方法を実践するようにしてください。
頭痛のタイプを知り、正しい対処をしよう!
まずは、頭痛の中でも頻度の多い、2種類の頭痛についてご紹介します。
頭痛の種類によって、症状を和らげる方法が異なります。
痛みの特徴やその原因を知って、正しい対処法を行いましょう!
冷やすと症状が和らぐ「片頭痛」とは?
「片頭痛」の場合は、こめかみを冷やすことで痛みの緩和に効果が期待できます。
片頭痛の研究では、痛い場所を冷やすことで血管の収縮を促し、痛みの緩和が期待できることが分かっています。
逆に、片頭痛の症状がある時は、運動や入浴などで血液が流れすぎる状態となり、悪化してしまう可能性があります。注意しましょう。
片頭痛の場合は、まずは痛みのある場所を冷やして、症状改善にアプローチしてみてくださいね!
「片頭痛」の特徴は?
片頭痛の特徴は、ズキンズキンと脈が打つように痛みが感じられることです。
こめかみあたりがズキズキと痛み、数時間から3日間ほど続くこともあります。また、日常的な動作(歩行や階段昇降など)によって症状が増悪するとも言われています。
典型的には片側性とされていますが、慢性片頭痛になると両側性に痛みがでることもあります。
日本では4人に1人が頭痛で悩んでおり、その原因の1つが片頭痛といわれています。
片頭痛の特徴をまとめました。
他の頭痛と見分けるひとつの基準にしてみてくださいね!
片頭痛の特徴
- ズキンズキンと脈打つような痛みがある
- こめかみ辺りが痛む
- 日常的な動作で症状がひどくなることがある
温めると症状が和らぐ「緊張型頭痛」とは?
「緊張型頭痛」の場合は、体を温めることで痛みの緩和に効果が期待できます。
体を温めることで頭から首、もしくは肩にかけての筋肉を和らげることができ、頭痛の緩和に繋がるといわれています。
お風呂に浸かったり、体操や軽めの運動をして、頭痛の緩和にアプローチしてみてくださいね!
「緊張性頭痛」の特徴は?
緊張型頭痛は、典型的には両側性に痛みを起こすという特徴を持ちます。
締め付けられるような痛みで、後頭部の下部、首、目、または身体の他の筋肉群の緊張を伴うこともあります。
緊張型頭痛は、頭痛の中でも頻度が多いとされていますが、その原因やメカニズムは、現段階では解明されてはいません。しかし、以下のような症状が多いとされています。
- 頭の両側を締め付けられるような痛み
- 後頭部から首にかけて圧迫感がある
- 動いても痛みに変化がすくなく、日常生活に大きな支障はない
ただし、病院での治療対象となる緊張型頭痛の種類もあります。
頭痛の頻度が多いと感じている、もしくはストレスや精神的原因が考えられる場合は注意しましょう。
頭痛の種類はほかにもあります
頭痛の原因は多種多様ですが、中には危険性のある疾患が隠れている場合があります。
前述した片頭痛と緊張型頭痛の2つが、頭痛の主な症状となりますが、そのほかの種類に群発頭痛があります。
群発頭痛は、短時間で片側性に頭痛発作が起こり、結膜の充血や流涙、鼻漏などの自律神経症状を伴うことが特徴とされています。
中年男性に多いと言われており、誘因は飲酒です。
群発頭痛の場合は、お酒は控えるようにしましょう。
群発頭痛の特徴
- 短時間で片側性に頭痛発作が起こる
- 結膜の充血や流涙
- 鼻漏などの自律神経症状を伴う
気を付けて!危険性のある頭痛
危険性のある頭痛には、命に関わる病気が原因で発症する頭痛が含まれます。
慢性頭痛の診療ガイドライン2013に書かれている注意すべき頭痛の特徴を以下に記しておきます。
これらの症状に心当たりがある場合や、少しでも異変を感じた場合は、医療機関に受診をするようにしてください。
- 突然の頭痛
- 今まで経験したことがない頭痛
- いつもと様子の異なる頭痛
- 頻度と程度が増していく頭痛
- 50歳以降に初発の頭痛
- 神経脱落症状を有する頭痛
- がんや免疫不全の病態を有する患者の頭痛
- 精神症状を有する患者の頭痛
- 発熱・項部硬直・髄膜刺激症状を有する頭痛
“慢性頭痛ガイドライン2013参照”
片頭痛かな?と思う人に 3つの予防法
片頭痛や緊張型頭痛を誘発する要因について、いくつかの報告がされています。
特に片頭痛患者の約75%で、何らかの誘発因子があると言われています。
あらかじめ、その誘因に対処しておくことで、痛みの頻度を減らしたり、痛みの程度を和らげたりできるようにしましょう。
生活習慣を改善してストレスを少なくする
ストレスは、片頭痛が誘発される要因の中で最も多くみられる要因です。
日頃から、精神的なストレスを減らすようにしましょう。
睡眠を改善して、寝不足も寝過ぎも解消する
片頭痛患者の約半数が、睡眠不足もしくは睡眠過多が原因で頭痛が起こると感じています。
頭痛発作時に睡眠をとることは、片頭痛の軽減に効果的です。
しかし、睡眠をとりすぎることにも注意して、適度な睡眠を心がけましょう。
食べ物に注意して、頭痛を引き起こしそうなものを避ける
頭痛の誘発因子になりうる食べ物は、数多く存在します。
- 赤ワイン
- チーズ
- チョコレート
- 柑橘類
- ナッツ類
これらは血管を拡張したり、血行を促進する働きを持つ食べ物です。
血行を促進する働きがある食べ物は、片頭痛を誘発する可能性があるため多くとりすぎないようにしましょう。
また、過度な食事制限は健康を害する可能性があります。
普段からバランスの良い食事を心がけるようにしましょう。
緊張型頭痛かな?と思う人に 3つの予防法
緊張型頭痛の誘発因子は、片頭痛の場合よりもその報告は少なく、いまだに確立されてはいません。
可能性のある誘因としては、肥満や運動不足、喫煙があり、これらは頭痛の予防対策の対象になりうるという報告もあります。
太り過ぎに注意しましょう
最近の研究では、太り過ぎが頭痛の再発率に影響することが報告されています。
生活習慣を整えて、体重が増えすぎないように心がけましょう。
運動不足を解消しよう
筋肉の緊張は、緊張型頭痛にみられる増悪因子の1つである可能性があります。
普段からストレッチやマッサージをして筋肉をほぐし、筋肉の緊張を予防しましょう。
喫煙習慣を見直しましょう
喫煙も、緊張型頭痛の危険因子の1つである可能性が示唆されています。
もしあなたが愛煙家で、頭痛で悩んでいるとすれば、これを機に禁煙を目指すことをお勧めします。
まとめ
この記事では頭痛のときに温めたらいいのか、冷やしたらいいのかについて、解説しました。
あなたの頭痛をしっかりと把握して、慢性頭痛なら温める、片頭痛なら冷やすことを意識して頭痛に対処してみてくださいね!
また、中には危険な症状が隠れている頭痛もあります。
危険な頭痛のサインがある場合は、病院で診てもらいましょう。