「ホットフラッシュ(顔のほてりやのぼせ、発汗など)が起こって困っている。」
「動悸がしてきて不安になる。」
「不安感や焦燥感を強く感じるようになってきた。」
「今まではイライラしなかったことにイライラするようになった。」
このような症状が出て不安になっていませんか?
自律神経失調症ではこのような症状や、他にもいろいろな症状が出てきます。
また、女性のホルモンバランスが崩れることで起こる「更年期障害」も自律神経失調症の症状と同じような症状が出てきます。
自律神経失調症と更年期障害には意外と密接な関係があります。
今回は、自律神経失調症とホルモンバランス(更年期障害)について説明していきます。
自律神経失調症について
自律神経とは体の血圧や体温、脈拍など自分で意識しなくても動いているところを調整している神経です。
自律神経には「交感神経」「副交感神経」の二つあります。
「交感神経」「副交感神経」がバランスよく働いているおかげで快適な生活を送れているわけです。
ですが、バランスが崩れることで様々な症状が出てきます。
例えば、だるい、眠れない、疲れがとれない、頭痛、動悸・息切れ、めまい、のぼせ、立ちくらみ、下痢や便秘、冷えなどがあります。
精神的症状として、情緒不安定、イライラや不安感、焦燥感などの症状が自律神経失調症で現れることもあります。
更年期障害について
「更年期」とは閉経前後の10年間のことを言います。
日本人女性の平均閉経年齢は50歳のため40代後半から症状が出始めることが多いです。
20代・30代の女性にも、更年期に似たような症状が出ることがあります。「若年性更年期」や「プレ更年期」と呼ばれます。
「更年期」と「若年性更年期」とは似たような症状がですが原因は異なります。
「更年期」は閉経に向かって卵巣の働きが低下し、女性ホルモンが減少することで起こります。
「若年性更年期」はストレスや、働きすぎなどの過労、過剰・無理なダイエットにより、
女性ホルモンや自律神経のバランスが乱れて起こります。
自律神経失調症と更年期障害の関係について
女性に自律神経失調症の方が多いのは、
女性は男性よりもホルモンバランスの影響を受けやすいからです。
具体的には、月経・妊娠・出産・閉経・更年期などがホルモンバランスや自律神経に大きな影響を与えます。
自律神経系と女性ホルモンを司る分野は、脳の視床下部といわれるところに存在します。
指令元が同じであるため、自律神経系と女性ホルモンは互いに影響を受けやすいのです。
閉経を迎えた女性は、女性ホルモンの分泌量が急激に低下します。
すると脳の視床下部からは、ホルモンの分泌量を増やすように指令が出ます。
視床下部の活動が盛んになり、同じ領域にある自律神経系も同時に活性化されます。
特に活性化するのが交感神経という神経系です。
交感神経は、身体の活動性を高める神経系ですが、活発になりすぎることで心身に不調があらわれやすくなります。
このように、司令元が同じ、近くにあるので片方の活動が活発になるともう片方の活動もつられて活発になってしまうのです。
そのため、男性より女性の方が自律神経失調症になりやすい傾向にあります。
自律神経失調症、ホルモンバランスを改善させるセルフケア
バランスのとれた食事をとる
体調や体力を維持する上で、大切なことはバランスの取れた食事をとることです。
偏った食事ではなく、バランスの取れた食事をとることにより、体力や疲労の回復を向上していきましょう。
睡眠をしっかりととる
十分な睡眠をとることは、体力の回復を促すだけではく、体内の時計や生活リズムを整えるきっかけになります。
軽い運動を行う
運動は自律神経を活性化し、ホルモンバランスを整える働きをします。
ウォーキングや散歩などの運動でも、十分な効果が期待できます。出来る範囲(時間や距離)で行ってください。
ストレス発散をする
ホルモンバランスを整えるためには、日々を楽しいと感じて過ごすことも大切です。
趣味や音楽、アロマなどの楽しみを見つけて、ストレス発散・リフレッシュできると良いでしょう。
水分をしっかりととる
水分をしっかりと取ることで血流が良くなります。血流が良くなることで身体の回復力が上がります。
そのためにも水分をしっかりと取っていきましょう。
身体の大きさなどにより違いはありますが目安としては1.5~2リットルぐらいになります。
意識して取ってみて下さい。
まとめ
自律神経失調症、ホルモンバランスの崩れからいろいろな症状が出てくることで、仕事や日常生活に支障をきたす可能性が高くなります。
生活に支障が出てくることで悩みも大きく、深くなってしまいますね。
みなさまの症状が少しでも改善し、快適な生活が送れることを願っています。