生理前の腰痛が左側だけにでる原因とは?病気の可能性や対処法を解説

腰痛

生理前に腰痛を感じる人は決して少なくありません。

もちろん、痛みの程度や感じた方も人それぞれのため、ひどい腰痛があるからといって過度な心配をする必要はないでしょう。

ただし、なかには少し警戒が必要な腰痛があり、そのひとつが「生理前に左側だけに出現する腰痛」です。

では、なぜ生理前に左側だけに出現する腰痛に警戒が必要なのでしょうか?本ページではその理由と対処方法を詳しくお伝えします。ぜひ、最後までご覧ください。

生理前の腰痛が左側だけにでるのは病気のサイン?

あくまで、可能性のひとつとしてのお話ですが、生理前の腰痛が左側にだけでるのはさまざまな病気の可能性があります。

なかでも代表的なものは以下の病気です。

  • 子宮内膜症
  • 子宮筋腫
  • 月経困難症(PMS)
  • 膵炎

では、それぞれの病気をひとつずつ簡単に解説していきます。

【腰痛の症状】

子宮内膜症

子宮内膜症とは、子宮内膜と呼ばれる組織が子宮の外で増えてしまう病気です。

通常であれば、月経時に子宮内膜から痛みの原因物質であるプロスタグランジンが分泌されますが、子宮内膜症では子宮外で増えた子宮内膜症からもプロスタグランジンが分泌されるため、場所によっては腰の左側に痛みを感じる場合があります。

子宮筋腫

子宮筋腫とは、子宮を作っている平滑筋の良性腫瘍で幅広い年齢層にみられます。

過多月経・腹部腫瘤蝕知・貧血などさまざまな症状を感じることがありますが、子宮筋腫が大きくなることによる圧迫で腰の痛みを感じることがあります。この大きさや、大きくなる形によっては左側のみに腰痛を感じる場合もあります。

月経前症候群(PMS)の影響

月経前症候群(PMS)の特徴は月経の3~10日ほど前に腰痛をはじめとした多くの症状を発症したのち、月経がはじまると症状がおさまります。

月経前症候群(PMS)の原因は女性ホルモンが関与していると考えられていますが、はっきりとした原因は不明です。

膵炎

膵炎とは、膵液に含まれる消化酵素がすい臓自体にダメージ与えてしまう病気です。

すい臓の位置関係から、膵炎による左側だけの腰痛を感じることがあります。

生理前の腰痛はどうしても生理に関係のある原因だけに特定されがちですが、他の病気が隠れている場合もあるため十分な注意が必要です。

生理前の腰痛が左側だけにでるのは骨盤の歪み?

生理前の腰痛が左側だけでる理由としていくつかの病気をご紹介しましたが、骨盤の歪みによって左側だけに腰痛がでる場合もあります。

子宮を含む臓器の一部は骨盤のなかに収容されるような位置関係です。

そのため、骨盤が歪むと物理的に子宮の位置関係にも微妙なズレが生じてしまい、生理前の腰痛の位置が左側だけにでたり、右側だけにでたりすることがあります。

【当院の骨盤矯正について】

生理前の腰痛が右側だけにでる理由は?

生理前の腰痛が右側にでることがあれば、右側だけにでることもあります。実は、先ほどご紹介した「子宮内膜症」「子宮筋腫」は右側だけに腰痛がでる可能性があるのです。

また、骨盤の歪み方によっては当然、右側だけに腰痛がでることもあります。

膵炎は、すい臓の位置関係かみて左側にでることが多いですがさまざまなケースが考えられるため「左の腰が痛いから〇〇」「右の腰が痛いから〇〇」のような安易な推測は控え、気になることがあれば専門の医療機関で検査を受けてみることをおすすめします。

何で生理前に腰痛がでるの?

生理前に腰痛が左側だけにでる理由をお伝えさせていただきましたが、そもそもなぜ生理前に腰痛がでるのか疑問に思いませんか?

生理中であれば、何となく腰痛がでるのも理解できる人が多いでしょう。しかし、生理になっていない生理前に腰痛がでるのは何故なのでしょうか?

プロスタグランジンの影響

子宮内膜症の項目でも少し触れましたが、子宮内に溜まった経血を排出させるには子宮を収縮させる必要があります。この子宮収縮に関わるホルモンがプロスタグランジンですが、プロスタグランジンには痛み物質が含まれているため、生理痛を感じることがあるのです。

また、プロスタグランジンは生理前にも子宮収縮の準備として徐々に分泌されはじめるため、生理前に腰痛がでてしまうというメカニズムです。

生理前の腰痛がでたときの対処方法

生理前の腰痛がでたときには以下の対処方法をお試しください。

正しい対処方法は生理前の腰痛を緩和させてくれる効果が期待できますので、今日からでも実践してみましょう。

  • 体を温める
  • 適度な運動
  • 十分な睡眠をとる
  • 姿勢を見直す

では、それぞれの対処法をひとつずつ解説していきます。

体を温める

腰回りの冷えが原因で起こりやすい生理前の腰痛。腰回りを温めることは、誰でも簡単にできる生理前の腰痛への効果的な対処方法です。

腰回りを温める方法はお風呂に入る、カイロの使用などがおすすめ。

お風呂は40~42℃ほどのお湯に15~20分しっかりと浸かって体を温めましょう。

カイロは腰に貼るのではなく、おすすめはお腹です。お腹のまわりには多くの臓器があるため、カイロでお腹を温めることで全身の血行が良くなります。

適度な運動

生理前の腰痛が軽い場合、適度な運動で体を温めて腰痛を緩和させる対処方法もおすすめです。

運動といっても激しいことは不要。家のまわりを20~30分ほど散歩をしたり、自宅でヨガやストレッチをしたりするのも良いでしょう。

運動をすることで血行が促進されるのはもちろん、気分がリフレッシュされ痛みが緩和することもめずらしい話ではありません。

痛みで気分が落ち込み気味になっているときほど、気分転換に運動を実践してみることをおすすめします。

十分な睡眠をとる

生理前の腰痛を感じたときは、十分な睡眠をとることも対処方法としておすすめです。

十分な睡眠をとる方法としては、寝る前のスマホやテレビを避けることや、就寝2~3時間前に入浴を済ませておくことなどがあります。

また、眠れないときはベッドから一度離れて読書や音楽を聴いてリフレッシュすることもおすすめです。

姿勢を見直す

ずっと同じ姿勢で座る・脚を組んで座る・床座りが多いなどの日頃の不良姿勢が原因で腰痛がひどくなることがあるため、日頃の姿勢の見直しは大切です。

とくに、床座りは腰や股関節に負担が掛かってしまいやすいため、椅子座りに替えるだけでも腰痛緩和が期待できます。

また、長時間のデスクワークなどの仕事に就かれている方は、可能なかぎり定期的に体勢を変えたり、椅子から立ち上がったりなどの対策をとりましょう。

まとめ

生理前に左側だけ腰痛がでる理由と対処方法をお伝えさせていただきました。

生理前に左側だけ腰痛がでる理由はさまざまな病気である可能性や骨盤の歪みが理由の場合があります。

もちろん、必要以上に不安視する必要はありませんが、もし生理前の腰痛がひどい場合や、片側にだけ強い腰痛がでる場合は一度専門の医療機関で検査を受けてみることをおすすめします。

また、骨盤の歪みによる腰痛の場合は、日頃からの姿勢や体の使い方の見直しや、整体院で体を整えてもらうなどの対策をとることがおすすめです。

【腰痛を整体で改善してみませんか】

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