アトピー性皮膚炎は、痒みがひどくて辛いですよね。
「アトピーは食事で治るのかな」
「アトピーでかゆくてたまらない!食事でどうにかならないの?」
とにかく何とか症状を和らげたいと思われていることでしょう。
アトピーのかゆみを止めたいときに病院で処方されるのが抗アレルギー薬です。
この記事では、抗アレルギー作用を持つと言われている食べ物を紹介します!
まずは、アトピー性皮膚炎について解説していきます。
食事以外にも、気を付けるべきポイントもいくつか紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
食事に気を付けて、アトピーの症状を軽減し、快適な日常を送りましょう!
アトピー性皮膚炎ってなんだろう?
アトピー性皮膚炎は、慢性的に痒みを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す疾患で、年齢によっても出やすい部位などが異なってきます。
アトピー性皮膚炎では、皮膚の「バリア機能」が損なわれていることが知られています。バリア機能とは外部からの様々な刺激物や乾燥などから体内を守る機能のことです。
皮膚を掻くことで抗原や刺激物が外から皮膚に入り込みやすくなり、さらにバリア機能が低下し、アレルギーの引き金となってしまいます。
アトピー性皮膚炎の主な治療としては、外用薬を使うことが主な治療となりますが、最近では、からだの免疫機能に関わる腸内細菌とアトピーとの関連が報告されています。
そのほかの治療法としては、病院で処方される薬物療法、スキンケア、アレルギーを引き起こす可能性のある食べ物を避けることなどが挙げられます。
また精神的ストレスからも症状が悪化することがあるので、治りが悪いからといって精神的に悩まずに、出来る限り心に余裕をもって治療に当たるのが良いでしょう。
それでは次に、アレルギー性皮膚炎の予防が期待される食べ物について、4つの項目に分けて紹介していきますね。
抗アレルギー作用を持つ食べ物
それでは、抗アレルギー作用をもつとされている食べ物について紹介します。
アトピー性皮膚炎は皮膚に対するアレルギー反応であり、炎症が起こっていると考えられています。
炎症を起こさない食べ物を摂取することで、その症状を軽くできる可能性があります。
逆に炎症を引き起こしてしまう食べ物もありますので、それらを避けることも治療のひとつとなります。
ここでは、からだの炎症反応を抑えるのではないかと言われている4つの食べ物や栄養素に分けて紹介しましょう。
ぜひとも日常の食事や間食に取り入れてみてはいかがでしょうか。
ビタミンC
ビタミンCの摂取によって、皮膚アレルギー症状を抑えることが期待されます。
ビタミンCは、アスコルビン酸の常用名であり、炎症のある病気の管理や治療に幅広く用いられている水に溶けやすいタイプの栄養素です。
以下にビタミンCを多く含む食べ物をいくつか挙げておきますので、参考にしてみてください。
食べ物 100g当たりのビタミンC含有量
- 赤ピーマン(170mg)
- 黄ピーマン(150mg)
- ブロッコリー(120mg)
- カリフラワー(81mg)
- キウイフルーツ(69mg)
- ゴールデンキウイ(140mg)
- いちご(62mg)
- ミニトマト(32mg)
ブロメライン
ブロメラインとはタンパク分解酵素のひとつであり、この酵素によって食肉を柔らかくする効果があります。
効果として、抗炎症作用をもたらす可能性が示されています。
パイナップルの果実、特に茎に多く含まれていますが、熱に弱く60度で変性してその酵素活性を失ってしまうので、60度以上の加熱処理された缶詰の果実には、効果は期待できません。
欧米では、ブロメラインはサプリメントとして一般の方にも入手できるようになっています。
プロバイオティクス
プロバイオティクスは、抗炎症作用や抗アレルギー作用をもつと言われています。
プロバイオティクスとは、炎症性腸疾患(例えば潰瘍性大腸炎など)の予防や治療に有用ではないかと言われているもので、「経口摂取できる生きた微生物である」と定義されています。
プロバイオティクスを含む食品は、乳酸菌の含む食品のことであり、ヨーグルトや発酵乳と呼ばれるものにあたります。
ヨーグルトの摂取でアトピー性皮膚炎の症状が軽くなったという報告もありますので、試してみる価値はありそうですね。
ケルセチン
ケルセチンには、抗アレルギー作用があると言われています。
ケルセチンは、ポリフェノールのフラボノイド群に属する植物性フラボノールです。
多くの果物、野菜、葉、種子、穀類に含まれており、赤玉ねぎやケールはケルセチンを多く含む一般的な食品と言われています。
ケルセチンは、ヒスタミンのような炎症物質を除去したり、抗酸化作用をもつ物質を産生する効果をもっており、これらが抗アレルギー作用を持つ理由となります。
以下に、ケルセチンを含む食べ物の一覧を紹介しておきますので参考にしてみてくださいね。
ケルセチンを含む食べ物
- 玉ねぎ
- アスパラガス
- 緑茶
- ピーマン
- リンゴ
- トマト
食事以外で気を付けること
食事とアトピー性皮膚炎との関連性については、お分かりいただけたでしょうか。
最後に、食べるもの以外でのアトピーにおいて気を付けることを4つほど紹介します。
できることがあれば、日常生活に取り入れてみても良いかもしれませんね。
スキンケア
皮膚を正常な状態に近づけるという目的で、たとえば乾燥しやすいのであれば保湿剤をしっかりと用いるなどのケアが必要です。
身に着けている服や下着
清潔(からだの洗いかた)
スキンケアにも通じることですが、からだを清潔に保ち皮膚に付着したアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因となるもの)を除去することで、アトピーの症状を抑えることができます。
精神的ストレス
精神的ストレスは、アレルギー症状を悪化させる要因のひとつとなります。
「治療がうまくいってない」とか、「早く治らないかな」などと考えるのはなるべくやめておきましょう。
日常に大きな支障がないのであれば、治療の方向性としては間違ってはいないと考えることも必要です。
まとめ
アトピー性皮膚炎について簡単にまとめ、摂取する食べ物によってアトピー症状を軽くできる可能性があることをご説明しました。
そして具体的に、抗アレルギー作用があると言われている食べ物をいくつか紹介しました。
中には、すぐに手に入らないものもあるかもしれませんが、できるところから日常の食事に取り入れてみてください。
食事以外にも、注意するポイントを4つ紹介しました。
毎日のスキンケアを心がけ、できるだけ悩まないことが肝心でしたね。
まずは、食事から変えてアトピーを改善し、痒みのない生活を手に入れましょう!